2025年入試問題分析～巣鴨中学校編～

大問1は4～5問からなる小問集合で、計算や基礎的な知識の確認が中心。基本的な四則計算に加え、単位換算や図形の基本事項も含まれ、受験生の基礎力が試されました。難易度は全体的に易しく、ここで満点を狙うことが合格の最低条件ともいえる内容でした。スピードと正確性、そしてミスをしない集中力が求められました。

大問2は整数に関する出題で、素因数分解や約数・倍数、規則性など、数の性質に関する基本知識とその活用力が試されました。設問は誘導形式で構成され、初歩的な数論処理から条件付きの倍数列挙まで含まれます。地道な整理と論理性が求められ、典型的な問題であるがゆえに差がつきやすい構成でした。

大問3は速さに関する応用問題。旅人算や往復、通過に関する問題が登場し、速さ・時間・距離の関係を正確に整理する力が試されました。線分図やダイヤグラムでの整理が有効で、単位換算や速度差の考慮が必要となる複合的な問題構成。計算量も多く、処理スピードと精度の両立が問われました。

大問4は平面図形または立体図形に関する難問で、複数の図形の性質を組み合わせて考察する構成となっていました。補助線や対称性の理解、角度・面積・比などを組み合わせる必要があり、正解までに複数ステップの論理が必要な総合問題。粘り強い思考と空間把握力が要求され、合格者でも完答は難しい設問でした。